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体験レポート - REPORT

体験バスツアー
2019年12月13日開催
いわきバスツアーレポート

東日本大震災により大きな被害を受けたいわきのバスツアーでは、震災を乗り越え、新しいビジネスや地域づくりをしているキープレイヤーとの交流や、地域に密着した事業者の視察した上で、参加者から見た視察先の魅力や課題などを洗い出し、アイデアソンを実施しました。

 

●1日目:ハンディキャップを背負った人達が活躍する「いわきワイナリー」の視察

到着後すぐに訪れたのは、農作業を通じてハンディキャップを背負った人達に安心して自立した生活を送って欲しいとの思いから設立された、いわき初のワイナリー「いわきワイナリー」を訪問。「いわきワイナリーガーデンテラス&ショップ」でワインやチーズを堪能した後、農場・醸造所へ移動し、ブドウ栽培から醸造、瓶詰めまで一貫した生産方法などをご説明していただきました。

 

●1日目:いわき湯本温泉「元禄彩雅宿 古滝屋」

1日目の宿泊場所の、いわき湯本温泉「古滝屋」では、16代目当主の里見喜生さんから震災時のお話や、そこからの学び、未来へ向けた新たな取り組みなどのお話を聞かせていただきました。

 

●2日目:国宝 白水阿弥蛇堂を見学

福島県内で唯一、建造物として国宝に指定されている「白水阿弥陀堂」を見学。浄土式庭園を含む境内地は白水阿弥陀堂境域として国の史跡に指定されており、ご住職から阿弥陀堂の由来や、建物の説明をしていただきました。

 

●2日目:古民家を改修したカフェ「HITO-TABI(ひと-たび)」の視察

中山間部に位置する「田人地域」にある古民家カフェ「HITO-TABI(ひと-たび)」では、

田人地域振興協議会の蛭田会長から住民主体の地域づくりの取組や移住者受入に向けたこれまでの活動などをご説明いただいた後、県外から「地域おこし協力隊」として移住された下條さんに地域の魅力や活動内容などを発表いただきました。

また、HITO-TABIで昼食もいただき、参加者からは野菜が新鮮でおいしいという声も聞こえてきました。

 

●2日目:トマトのテーマパーク「ワンダーファーム」の見学

震災後の福島の元気を取り戻し、交流人口の拡大と農村地域の活性化盛り上げることを目的に活動する(株)ワンダーファームの施設を見学。

地域特徴でもある日照時間が長いことをいかし、食、収穫、買い物が楽しめる体験型のトマトのテーマパークでは、施設の特徴や、トマトの品種などご説明いただきました。

また、トマト狩りも体験。品種の違いなど参加者同士で意見交換もされていました。

 

●2日目:NPO法人TATAKIAGE JAPAN(タタキアゲジャパン)訪問

人や団体をつなげるコーディネートや、場づくりの活動を行っている団体「タタキアゲジャパン」を訪問。活動事例の紹介や、課題解決に向け地域の方と一緒に行っている取組みなどを説明していただき、参加者と活発な意見交換なども行われました。

また、同施設内でこれまでの訪問先で感じたことなどを踏まえ、参加者全員でアイデアワークを行いました。

 

●3日目:いわき・ら・ら・ミュウで「アイデアソン」を実施

最終日は、新鮮な魚介類市場や、レストラン、お土産コーナーなどが並ぶ、いわきを代表する総合施設の一角でアイデアソンに取り組み、このツアーで訪問した施設や交流した方々の話を基に、参加者の視点で見た魅力や課題を真剣に考え、数多くのアイデアが出されました。

お昼はいわき・ら・ら・ミュウ内の飲食店で新鮮な魚介類を堪能し、満足度の高いツアーとなりました。